ワインの産地である、ラングドック=ルシヨン、アキテーヌ、ブルゴーニュ、シャンパーニュ=アルデンヌ、アルザスでは、8月の終わりから10月までブドウの収穫のために季節労働者をたくさん雇います。
暑くも寒くもない清々しい秋の季節に青空の下で働くのは気持ちが良さそうですが、実はなかなかの重労働。腰をかがめた作業で、短期間に摘みとらないといけないので朝から夕方まで働き詰め、さらに摘んだブドウを運ぶのが大変、ということで、若い学生さんなどが応募してくるようです。とはいえ法律で、一日10時間以上働いてはいけない、少なくとも11時間続けた休息が確保されなくてはならない、さらに週1回35時間の休息を取る権利がある、などの労働条件が決まっています。
お給料はと言えば、法定最低賃金(SMIC)で定められた、週35時間に対し、1時間税込み9,61ユーロ(約1100円)、月税込み1457,52ユーロ(約16万8000円)。出来高払いでお給料を支払ってもらうこともできます。その場合、摘んだブドウのキロ数でお給料が決まります。
つまり、人によってお給料が異なる訳ですが、例えば2015年のシャンパーニュ=アルデンヌ地方では、キロあたり0,162ユーロから0,219ユーロでした。だから要領よくやらないと儲かりません。
ブドウ収穫の労働契約は、季節労働契約なので、一ヶ月を越える契約はできません。ブドウ収穫の準備、ブドウの摘み取りと運搬、機材の片付けと掃除が契約内容になります。ブドウ収穫の労働契約をするのは学生とは限りません。公務員やサラリーマンでも、雇用者の許可があれば、有給休暇中に働くことができます。
皆さんも、ブドウ収穫の季節にフランスを旅行して、ブドウ収穫を体験し、お小遣いも稼いでみませんか?(写真はボルドーのブドウ畑)
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