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フランス国立図書館でエディット・ピアフ展

エディット・ピアフ生誕100年に際し、この夏(8月23日まで)フランス国立図書館で大規模な彼女をテーマとした展覧会が開かれています。現存する多数の音源、写真、ポスターや手紙をもとに、この20世紀の偉大な歌声をよみがえらせようという企画です。

 

エディット・ピアフは20世紀フランスの最も名だたる歌い手の1人。愛と悲劇的な運命をテーマとする歌で彼女に勝る歌い手はなかなかいないでしょう。映画「愛の讃歌」では彼女の信じられないような運命を、マリオン・コティヤールが見事に再現していました。このエディット・ピアフ展は、フランス国立図書館の所蔵する未刊行資料によって、さらに彼女の人生を掘り下げてみようという企画です。

 

この展覧会では、どのように大道芸人の娘が国民のシンボルになったのか、彼女が歌と恋人たちによって、すべての愛の色合いを、最も悲劇的なものから最も喜びに満ちたものまで、また最も従属的なものから最も伸びやかなものまで、どのように演じているのか、発見できるでしょう。

 

1915年パリ生まれ、キャバレーの歌手であったエディット・ガションは「私の兵隊さん」などの政治的かつ愛国的な歌で、第二次世界大戦中に有名になり、「国民の娘」と呼ばれるようになります。彼女の声の響きや現実的な歌詞、愛と孤独と欲望を表現したメランコリックなタイトルは注目の的になりました。

 

ファンからの手紙を読むとどれだけ彼女が人々にとって身近な存在であったかわかります。あるファンは彼女に対する賛嘆を叫び、あるファンは大胆にも彼女に金銭的な援助を求めました。1961年に300万フランを貸して欲しいとピアフに懇願したデストラ夫人や、出獄後にやり直すため援助を願い出た無名の男などがいました。

 

ピアフ展の展示物は、エディット・ピアフのデビューから今日までの数々の壮挙を我々の前に蘇らせてくれます。エディット・ピアフは1963年に亡くなっていますが、彼女のフェイスブックには現在も78万5000人のファンが名を連ねています。

 

先ほど挙げた ’Mon légionnaire’ はピアフの代表的なレパートリーになっていますが、légionnaire とは外人部隊の兵士のことです。ミステリアスな外人部隊の兵士に恋をして、一夜をともにした女の歌です。この歌にはセルジュ・ゲーンズブールのファンク版のカバーがあります(1987年のアルバム:”You’re Under Arrest” に収録)。ゲンスブールは歌詞を変えずに歌っており、彼が歌うことでホモセクシャルな意味合いを帯びることになります。それにしても今聞いても色褪せない斬新さです。

EXPPSITION PIAF Bibliotheque Nationale de France

Serge Gainsbourg – Mon Légionnaire(via youtube)
Edith Piaf – Mon Légionnaire(via youtube)

le 31 juillet
cyberbloom

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