あけましておめでとうございます。今年はフランス好きの方にとって特別な年になりそうですね。というのも2018年は日仏友好160周年を迎える年で、様々な関連イベントが行われますが、中でも2016年5月2日安倍総理が仏大統領府においてオランド仏大統領にその開催を要請していた日仏友好160周年記念事業である、日本文化を大規模に紹介するイベント「ジャポニスム2018」が行われるからです。
日本友好160周年は、160年前の1858年日仏修好通商条約は締結されたことに端を発しています。当時日本とフランスの国の間には圧倒的な軍事的格差があったため、この条約は不平等条約でした。しかし2度の使節団のフランス派遣、1867年のパリ万博への江戸幕府の参加、当時の将軍徳川慶喜の弟、昭武の渡仏、日本ではフランス式軍制の採用、フランスの技術を導入した1872年の富岡製糸場の設立など、フランスとの交流ができてくると、日本人にとってフランスという国は、文化的な憧れの国になっていきます。実際フランスは、文学、映画、モードの発信地として、そのソフト・パワーを売りにする国家戦略を取ってきました。一方フランス美術界では、浮世絵などの日本美術が大きな影響を与え、1876年には Le Petit Robert に japonisme という単語が登場しています。
「ジャポニスム2018」は日本政府が主催し、歌舞伎、能、茶道、華道、浮世絵等の伝統文化の他、アニメや漫画、コスプレなどのいわゆるクールジャパンを紹介するイベントを開催するようです。日本政府としては、2020年東京オリンピックを見据えパリで日本文化を発信することで日仏の文化交流を強化し、同時に欧州全体からの訪日客増加にもつなげたいという思惑があるようですね。詳しいイベント情報は、随時#日仏友好160周年をチェック!
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