今年も「音楽の祭日」がやってきました!夜遅くまで日が沈まない夜遊びに格好の夏至の季節に、バカンス直前の浮き浮きした開放的な気分に包まれる時期に、毎年フランス全土で音楽の祭典が繰り広げられます。このお祭りの来歴はこちらを見ていただくことにして、音楽を聴くのも、音楽に合わせて踊るのも大好きという方には、この最高に楽しいイベントに一度は参加していただきたいものです。
「音楽の祭日」は34回目を迎えますが、2015年度のテーマは、「みんなで音楽を味わおう」 nous « vivrons ensemble la musique » です。このテーマには、音楽がもたらす喜びと感動を皆で分かち合いましょうというメッセージが込められています。文化・コミュニケーション大臣のフルール・ペラン氏は、「今年はもしかしたらいつにも増して、この祭典が皆のものになるはずです」と言いましたが、このイベントは年々参加者が増え、2014年度は全国津々浦々1万7000のコンサートが行われ、1000万人を動員しました。国境を越えた広がりもみせています。2014年には120カ国以上の国々がこの日に音楽の祭典を開催し、世界中の国々とこの祭典を分かち合う機会になっています。フランスまではちょっといけないな…という方も日本の各地(日本で最初に始めたのは大阪でした)でタイアップイベントがありますので、あなたの街の「音楽の祭典」を探してみましょう。
この日は街のいたるところで、クラシック、ジャズ、ロック、ヒップホップ、レゲエ、ワールドミュージックと、あらゆるジャンルのコンサートや路上ライブが無料で開催され、街を歩いているだけで楽しい気分になります。時代を反映して、最近増えたのはエレクトロ系でしょうか。フランスはダフト・パンクを輩出した国でもありますから。
今年はパリ1区のサントゥスタシュ教会 Saint-Eustache (教会前広場にある巨大な顔のモニュメントが有名)では festival “36h” という土曜の午後5時から翌朝の5時、日曜の9時半から夜中までと計36時間のイベントが行われます。またメゾン・ド・ラ・ラディオでは誰でもピアノのアトリエに参加することができ、有名な造形アーティストのプロジェクト、”Play me I’m yours” に20人のアーティストが集います。パリだけではありません。ニースでは「グラン・コンセール・フランス2」が企画されています。またトゥールーズでは日曜日の午後4時にギターのフラッシュモブが予告されています。お題はデヴィッド・ボウイの ’The Man Who Sold The World’ です。しかもニルヴァーナがカバーした1994年のアンプラグド・ヴァージョン。これは見たいですね!
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